そういえばMacworldがあったらしい‥‥。

Mac miniiPod shuffleが発表になったようです。
注目はやっぱりiPod shuffleでしょう。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0112/mw03.htm
上のレビューに

‥‥正直なところiTunesを持たない他社が、仮に同じコンセプトの製品を出したところで一笑に付されるかも知れないというほど大胆すぎる発想ではあるが‥‥

本当にこの通りなのですが、まさにこの部分がAppleの得意な分野だと思うわけです。
iPodAirMac Express、そして今回のshuffleなどに共通なのは、Appleがmp3プレーヤーなどの目に見える製品をただ売っているんじゃなくて、Life Styleに対する新しい提案を誰にでもわかりやすい形で製品化して売っているということに尽きるんじゃないかと愚考するわけです。
つまりユーザーはハードを買っているように見えて実際にはAppleの提案するアイデアを買っているんですね。
他にはないアイデア(ソフト)であるがために一見平凡とも思われるシリコンmp3プレーヤが、他社製品とは代替不可能な唯一の存在となるのです。
日本企業は伝統的にモノ作りに対する自負心があると思います。
たとえばSonyが同じサイズでmp3プレーヤを製品化すると考えたとき、Appleよりもふんだんに機能を盛り込んだモノを製品化することは簡単なんじゃないかと思います。
でもAppleがやってみせるような「大胆すぎる発想」を、誰よりも先に製品として提案できるか?と考えると申し訳ないけれども心もとないような気がします。
ハードに軸足を置くのは結構ですが、単純に「良い製品をより安く」という方向性で臨むのは中国や韓国などコスト的に有利な国との競争に勝てないように思います。
(あと、良い製品をブランド力で高く売る、というのは本当は大いなる勘違いだと思います。)
「アイデア」を売る、というAppleのあり方を一番学ばなければならないのは、モノ作りに自負心があるであろう日本企業だと思うのですがどうなんでしょうね。

こういうことを今回強く感じたのは、今週の産經新聞の正論であの梅田望夫さんが、
http://www.sankei.co.jp/news/seiron.htm

ただ私が危惧(きぐ)するのは、モノづくりの強みを過信し、そこにしか生き場所がないと自己規定するあまりに「こちら側」に没頭する日本企業が、米国離れを引き起こしていることだ。違う方向に関心が向かっている米国の現在を「われ関せず」と理解しようともしていないことである。

と書かかれているのを読んで影響されたせいかも。
なんというか、素晴らしいタイミング。
がんばれ日本企業、と外資製品に囲まれて思う年始なのです。