続・アイコンとicon
昨日のエントリ*1を書いた後、念のため、ツールパレット上の「icon」の記憶を確かめるべく、MacTech(当時はMacTutorらしいですが。)のアーカイブをさすらったところ、割とすぐに、次の記事を見つけました。
http://www.mactech.com/articles/mactech/Vol.02/02.05/PaletteSelection/index.html
1986年の記事の中で「Finderが取り扱うIcon」ではない文脈で何度も「icon」が使用されていますね。
たとえば、
Once the array is setup, the List Manager handles all mouse events, selections, and scrolling of the icons within the palette.
とか。
したがってMacTechのContext Sensitive Helpの記事の「icon」は、MultiFinder登場以前であることと考え合わせると、このようなアプリケーション内tool paletteの「icon」であろうと考えられます。
こうしたtool paletteの「icon」は「絵又は絵文字として表示して,コマンドを処理するもの」という先の判決での「アイコン」の要件を満たしており、MacTechのContext Sensitive Helpが松下の特許に先行する技術であることは確実と思われます。
*1:id:shiomaneki:20050206