怒る女

いい蹴りだ、エリス。
タコス分補充回は、かなり、ひやひや、ドキドキした回になりました。
それにしても、エルエーのタコスソングが激しくキモかった。
夕日に向かっての「愛は素晴らしいっ」発言もその直後の変態上司も。
エリスは、今回、非常に大きな一歩を踏み出した感があります。
あのエリスがタコス店の店員として働いているだけでもひやひやものですが、店長もナディもおらずエリスだけで切り盛りし無ければならない上に、そこに何をするか予想のつかないエルエーがいるのですから、相当なドキドキものです。
慣れないエリスの対応の遅さに怒る客や、エリスにからむチンピラの類がいたらどうなっていたか?
いつかのバーのような惨劇がエルエーの手によって行われる可能性だってあります。
ただタコス屋でエリスがアルバイトしているだけの場面。
それなのにこんなにもドキドキしてしまうのは、エリス、そして、エルエーという人物に対するこれまでの描写の丹念な積み重ねがあればこそ。
薄氷を踏むような危うさの中、ついに、エリスとエルエーが二人きりになり、そして・・・・。
今回エリスが知ったのは怒りの感情。
そして学んだのはイヤなことはイヤであると主張すること。
ナディに保護してもらうだけだった立場から、自己を主張し実際に行動する強さをエリスが獲得しつつあるようです。
同時にエリスは、これからは、人間の中にあるネガティブな感情を知っていくことになるのかもしれません。