今回はMXTVで捕獲。
しかし、やられた。また、してやられたよ。全く油断ならねえ。
完全に予想のナナメ上方向に裏切られた。(イイ意味で。)
えーーっくす
・・・って、おい!本当にプロジェクトX風味なのかよ!!
時系列的には「桜」の後。
内容的には総集編+後日談+α。
よく最終回の一つ前の回が実質的な最終回だ、などという事を聞きますけれども、今回の「〆」は、時系列的な意味での桃華月憚最終回ですね。
だから「X」じゃなくて「〆」なのか。はぁーーー。
プロX風味の演出に気を取られているうちに、水戸部ナレーションやインタビューされているキャラが、さらりと重要情報をしゃべっていたり、その情報を頭で吟味する間もなく次の小ネタが繰り出されてきたりと、とってもカオス。
一番ひっくり返ったのは寧々ねーの次の証言。
寧々「由美子さまは、それはつらい過去をお持ちで・・・。かつて、想像妊娠によって生まれた女の子を亡くしてからは、ますます、生き甲斐を失っていたのです。」
待てェい!お前は、今、聞き捨てならぬ事を言った!!
ちび桃香は「想像妊娠で生まれた子」?!?!
あまりの衝撃に、頭の中では「ずっと由美子のターン♪」っていうフレーズがリフレイン。
他にも、
香陽「そっちのネコじゃなくてぇ〜」(どっちのネコだよ)
白川さんと香陽の淫靡すぐるエロシーン。(ここがヤバくて放映出来なかった??)
そしてパル彦に対する水戸部ナレの
「かぶせるな(怒)」(ですよねー)
美鈴先生「桃香ちゃん?そういえば、あの子だけは一度もムニャムニャをしたことが無いわね。」
(ムニャムニャって何?!)
益之、清春(清次)の(微妙な)ミニコント。
などなど盛りだくさん。
回想シーンは目線入り「イメージ映像」テロップ入り。
シリアスで泣ける消滅の言の葉のシーンも全く台無し。
そして各シーンを盛り上げる(?)素晴らしい水戸部ナレーション。
これだけギャグとエロスとパロディ(セルフパロディを含む)でぐちゃぐちゃなのに、桃華月憚という物語本来の主人公とも言える守東由美子、彼女が語る最後のシーンは、とてもせつなく胸に迫って不覚にも泣きそうになってしまいました。
桃香の居ない世界で、一歩一歩、現実世界の生へ向かおうとする由美子。
非常におおざっぱなことを言えば、桃華月憚とは、現実に傷つけられ、苦しめられた守東由美子という一人の女性が、現実から撤退し、フィクションの世界での魂の浄化を経て、現実に回帰するまでの物語なのだろうと思います。
そして、上津未原を浄化し、同時に由美子を浄化したのが桃香と桃花の物語だったのではないか、と。
それにしても、どこまでも桃華月憚らしい、いい「〆」でした。
うん、いい最終回だった。
次回は「華」。
放映上の最終回であり、桃香と桃花が出会う物語の始まりでもあるわけですが、どのようにまとめてくるのか興味津々。