働く男

これは素晴らしいぺったんこヒロインズ!!
我々に残された最後の砦はジョディなのかっ?!(そーなのか?)
女性陣は一回お休み的な回。
エリスの監視という本来の職務から逸脱しかけているエルエーを回収せよ、という指令がローゼンバーグからリカルドに伝えられます。
そのエルエーは、前回、エリスの寝室に忍び込んだ際に、エリスの唇を奪った(ムキーッ!)だけではなく、髪の毛を切り取り持ち去った模様。
その髪を十字架のように結び、バーのカウンターで愛おしむように眺める様は、どこをどう見ても「変☆態」ですね。
しかし、その様子を別の客にからかわれたことから惨劇が起こります。
エルエー暴走してます。マジやばいです。
エルエーとリカルドは遺跡で対決。
生きたまま確保することが使命のリカルドは、化け物じみたエルエーとの戦いに手を焼きますが、間一髪、勝利。
と、たしかに男連中が働きまくる一方で、エリス、ナディはたまたま立ち寄った高級ホテルでリカルドを待つリリオと出会い、共に束の間の休息を楽しみます。ナディはおかげで相当散財したようでジョディに電話で泣きついていましたが。
(ところでナディ。アンタの寝相は悪すぎる。)
モノいわぬ(いえぬ?)リリオですが、その表情は大変感情豊かです。
リカルドの帰りをホテルのロビーに座り込み待ち続けるリリオ。
でも不思議と帰りを待ちわびる寂しさや不安のような表情をリリオはみせないのですね。
リカルドが必ず自分を迎えに来るということを全く疑っていないし、待ち続ける時間そのものを楽しんでいる様子。
帰ってきたリカルドは、すぐにリリオの表情から、リリオがナディたちに世話になったことに気付き、礼をいいます。
手をつなぎホテルを出て行く二人を見ながら、ナディの手を握るエリス。
リリオとリカルドの絆の深さ、そして、ナディとの絆が深まりつつあるエリス。
リリオとの出会いはエリスにその絆の大切さを教えたようでもありました。
思い返せば、真下アニメにおいて「絆」もまた繰り返し描かれてきた重要なテーマでありました。
(エリノアの最期を思い出した。涙)
ナディとリカルドがそれぞれジョディとローゼンバーグの意を受けて働いている以上、この二組はやがて敵対しなければならない運命にあるのでしょうか。
そういえば、物語の冒頭でジョディの謎かけ(?)が一つ。
「人の手によって作られた生命は、まるで人間のように、特定の人物に強い拘りを抱くことがある。」
これって誰のことでしょう?エリスを名指ししていない点が気になります。
「人の手によって作られた」ことが確定しているエリスは、確かにナディとの絆を深めつつありますが、まだ「強い拘り」というほどではないようにみえます。
一人の候補者は、間違いなくエルエーでしょう。
ローゼンバーグが「私が感情を与えた」と言って憚らないエルエー。
エルエーのエリスに対する態度は確かに「強い拘り」にみえます。
そしてもう一人、気になるのがリリオ。
今回、最も「特定の人物への強い拘り」が表現されていたのは、実はリリオでは無かったかと思います。
エルエー、リリオもまたプロジェクトリバイアサンの申し子なのでしょうか・・・それとも・・・。