嘘つく女

ちまたで変態の呼び声も名高いエルエーの素っ裸調教シーンから始まった今回。
「困った子ですね。」
じゃ、ねーよっ!ローゼンバーグ!
変態の中の変態。キング・オブ・変態を君に授けよう。
いつものジョディのナレーションも、

「ローゼンバーグに・・・青い空は似合わない。」

この調子。
モォ最高。
誰ですか?この脚本書いたの。

ローゼンバーグの出張中に換気口から室内に忍び込もうとするジョディ。
しかし、腰がつっかえてしまい・・・、

「食後のケーキかな?・・・出直しだ。」

終わりかよっ!
どうみても腰骨で引っかかってます。
スタイル良すぎです、ジョディ。
さすが我らが最後の砦、です。

マフィアの跡目争いで不穏な空気の漂う街にやってきたナディたち。
流れ弾に傷ついたナディの体から、例の力でエリスは弾を取り出します。
それを見てしまったマフィアのナンバー2、サンチェスは、エリスにボス、エンリケの治療を依頼します。
エリスのことを娘のパウリナだと思いこむエンリケに、「違うよ。エリスだよ。」と、言い続けるエリス。
でも、パウリナが既に母親と共に殺されていたことを知り、エンリケの人生最期の瞬間、エリスは嘘をつくのですね。
優しい嘘。それは、良い嘘。
「おかげで最期は家族と一緒に・・」
と、エリスに礼を言うサンチェス。
そのエンリケの胸ポケットから出てきたのは、サンチェスが若い頃、エンリケに贈ったキーホルダーでした。
「あんたも家族だったんだ。」
ナディの言葉に、涙を落とすサンチェス。
幼い頃、エンリケに拾われたサンチェス。
血のつながりもなく、優しい言葉など交わした事のない二人。
それでも、積み重ねた月日は二人の間に強い絆を作り上げていたのですね。
派手なガンアクションがあるわけでなく、奇を衒うわけでなく、ただ淡々と、人と人のつながりを描くエル・カザド
でも面白いんだなー。これが。
もしもエル・カザドを楽しめないとしたら、それは、きっと、あなたの責任ではありません。
超速展開で幼児の内から強い刺激に慣れさせたあげく、集中力が15分持たない人間を数多く作り出した大人達が責任を感じるべきなのデス。
ところで、ゲスト声優さんが無駄に豪華なことで知られるエル・カザド
今回、エンリケとサンチェスを演じたのは、実の親子でもある大御所、大塚周夫大塚明夫両氏でした。
スゲー。