予告通りヤミ帽キャラがゲストの今回。
初美を探す葉月とリリス(とケンちゃん)が、やってきたのが桃華月憚の世界、というお話です。
初美の痕跡を探すため葉月たちは桃華月憚世界の過去へと時間を(ページを)遡るのですが、なんと、どう考えても回収できないと思っていた伏線を回収しやがりました。
「血」の回で名前だけ出てきた寧々と香陽の母親(雪姫様?)。
唐突に名前(しかも桃花も桃香も知らない名前)だけ出てきて、香陽が退場したため、逆再生の桃華月憚で、この伏線はどう回収するつもりなのかしらん?と疑問に思っていたのですけれど、なるほどこの手があったのかー。
ところで、寧々、香陽の二人の姉サララ、アンナが出てきましたが、香陽のセリフにもあった「すめらぎさまになったサララ」とは、「うののさらら」つまり、後の持統天皇、そして初美でもあるあけですね。(ややこしいぞ。)
アンナのほうも別のエピソードで回収されるのだろうか?
全く桃華月憚は油断がならない。
などなどと思っていたら久々にイサミヒコきたー。
「本当に好きな人のためなら、普通はあり得ないようなことだって、なんだってできるし、命だって捨てていいと思えるから。」
イサミヒコの破滅イベントに、葉月がちび寧々に語って聞かせたことがなんだか重なって聞こえてくるようです。
愛ゆえに罪を負った者、汝の名はイサミヒコ。それは悲しい物語。
一方、葉月の言葉を思い出し、恋をしてみたいと思っている寧々。
おそらくは千年以上を生き、いつもは物語を俯瞰する立場にいる寧々。
たとえ短くともまばゆい輝きを放つ生への憧れが寧々にはあるのかもしれません。