true tears 視聴終了

キャラクターたちの成長を見届けることができた喜びの余韻が今も胸に残る素晴らしいエンディングでした。
とてもとても真面目に作られたこの物語のメッセージは、登場人物たちの感情と一体化し、一話ごとに一喜一憂してきた視聴者の心に確かに届いたのではないでしょうか?
そして最後まで繊細で瑞々しい作画で走りきったP.A.Worksの名もまた心に刻まれました。

この物語を届けてくれて本当にありがとう。

語りたい事、語りきれない事、様々にたくさんあるけれども、今はただ、ありがとう、と言いたい。

ありがとう。ありがとう。ありがとう。

シムーン脳的true tears鑑賞法

第5話まで視聴しました。
個人的に非常に面白く見ているのですが、これ、本当に世間に受け入れられているのだろうかしらん、と、ファンとしてよけいな心配をしてみたくなったりもします。
私は西村純二監督(以下ジュンジュン監督)の作品はシムーンと、このtrue tearsしか知らないので、ジュンジュン監督の演出手法などについて色々語ってしまったりとかはあまりに無謀な行為であること明白と思われます。
が、やっぱり何か書き留めておきたくなりました。
書いてみたらすんごく長い感想ノートになってしまったので、読みたい人だけ続きを読んでください。
基本的にtrue tearsを見ている人に向けて書いたものなので、読むのにシムーンの知識は必要ありません。
でもシムーンを見た人にも、うんうん、と、うなずいてもらえればよいなぁ、と思っています。

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true tears

西村純二×岡田磨里
ああ、もうこれだけでお茶碗三杯イ(ry
それはともかく、
電波娘、同居中の幼なじみ、友人の年上の彼女という三人の女の子に好かれていきそう(?)な男の子が主人公というギャルゲ的構造、幾つかのお約束的イベントなどへの配慮もありながら、でも単純に定型には堕ちていかない脚本、そして「行間を読む」視聴者を信頼した繊細で丁寧な演出。
「僕、ジュンジュンが好きだ。ジャンルが違っても、ずっと尊敬してる。」
と、カイムばりに叫びますよ?
このままリアルな感情が描かれたガチンコの恋愛ドラマが紡がれることを期待してます。

気がつけば大晦日

ASねえさんの画集とか誕生日とかいろいろ乗り遅れますた。
秋山完先生がまたシムーン考察エッセイを追加してらっしゃって、これまた面白いです。
以下はとりとめもなく「ぼくのかんがえたシムーン二期」を妄想。
案1
アヌビトゥフとグラギエフのシヴュラ時代を舞台にしたラヴコメ
「需要」が多いかな・・・と。
案2
ワウフのシヴュラ時代を舞台にした熱血青春もの
実は切れ者、熱い男、僕らのワウフが可憐な少女だった頃のお話。パンティラ有り。
案3
ハルコンフのシヴュラ時代を舞台にした耽美もの
渋味を増した親父達の回想から始まる妖しく美しい禁断の日々。アッー

・・・ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

Blue Drop 視聴終了

なんだろう。このツライ感じは。
おもえば、マミーナが死んだときもこんな感じだった。
(あの時は「嘆きの詩」があったから救われた。岡田磨里さん、ありがとう。)
特攻で終わってしまったこの物語を、受け入れたくない気持ちが、心のどこかにある。
どことなく、もやもやとした気持ちを感じながら、それが何なのか、すぐにはわからずにいた。
そして、なんとなく桃華月憚を見返し始め、桃香が桃花の制服を抱きしめながら消滅するシーンまできたときに、ようやく、そのもやもやの正体に気がついた。
そうだ。ぼくは若竹マリさんに泣いて欲しかったのだ、と。
萩乃を失った悲しみを、その嘆きを、劇中で表現して欲しかった。
僕らの代わりにマリさんは泣いてくれるはずだった。
(変な物言いではあるけれども。)
そしてクライマックスに向けてキリキリと緊張していったココロが、悲しみの表出によって解放されるはずだった。
そこにカタルシスがあるはずだった。
なのに。
だから、なんだか、ツライ。
この物語が萩乃の特攻によって終わる悲劇だと考えると、
若竹さんの「希望の種を蒔く者」というセリフも、
みっちーの「幸運のおまじない」という言葉も、
その後の若竹さんについての言及が皆無であることも、
微妙にズレている気がするのです。最終回のあの場面に限って。
もしこれらが「実は萩乃は生きていた」という後日談の前振りであったりしたその時は、思念凝結兵器を秋田書店に向けて放たざるを得ない。ヽ(`Д´)ノ

再評価されるシムーン

高速ゾートロープ様(http://blog.so-net.ne.jp/zootrope1834/2007-11-09
および、ASねえさま(http://yaplog.jp/aslog/archive/627
経由で、
作家・秋山完先生(http://www.k2.dion.ne.jp/~aki-kan/index.htm
シムーン解説記事を知りました。
シムーンに関してモヤモヤと感じていたことだけれども、自分には上手く言語化できなかったアレやコレ、そして全く自分には思いもよらなかった新しい視点、それらを、見事に、丁寧に、そして余すところ無く拾い上げ、まとめた素晴らしい解説です。
なにより、その文章から、シムーン最終回を見終えた直後の、熱病にも似たアノ感覚があざやかに甦ってきます。
シムーンファンはもちろん、ネタバレ上等なシムーン未見の方にもオススメしたい。
そして、実際にシムーンを見てアノ感覚を確かめていただきたい、と思うのです。

あと、なぜだか、私のところの駄文エントリ(シムーン感想 - 昨日と今日)も、ASねえさまの所で紹介されておりました。
ありがたいことです。

Blue Drop

秋の新番組をすべてチェックなんてできっこないので、Webで情報収集しつつ幾つかに目星をつけていたわけですが、やっぱり、というか、なんというか、Blue Dropに引っかかってしまいました。
少女たちの心理をきちんと押さえつつ学園生活を描く日常パートから、超科学的メカや異星人(?)の登場する非日常パートへの唐突な転換が、ノスタルジックなジュヴナイル小説のようで良い感じです。
主人公が通うことになるのが良家の子女が集う全寮制の学園だったりするのも、女の子版ギムナジウムものっぽい香りがして個人的なツボに入りました。
公式ページのクロニクルで確認したら設定上の年代は1999年のようですが、不良少女的キャラがちょっと長めのスカートを着ていたりと、ちょっぴり「昭和の香り」をふりかけて懐かしさを演出している感じがします。
ただ、少し違和感を感じた点があったとすると、それは戦艦「Blue」に関してですね。
主要登場人物はほぼ女性だけなのに、戦艦が画面に出てくると「男の子」をそこにどうしても感じてしまうのですね。
戦艦という存在自体がマッチョ的というかファルス的というか、そんな感じがするものなのかもしれませんが。
「空飛ぶオウムガイ」といった印象で優美で女性的なシムーンアルクス・プリーマとは真逆で、どっちかというと礁国飛行機械の禍々しさに近い感覚。
そこに異星人たちの本質が表現されていたりするのかな、とか思ってみたり。
若竹さんの過去も気になるし視聴続行の予定。